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トリコモナス症に男性が感染したらいったいどんな症状が現れるの?

2020年04月19日

女性が膣トリコモナス症に感染し、それが性交渉により男性に感染すれば、尿道炎の症状である軽い排尿痛・かゆみ・陰部からの膿が見られます。しかし多くの場合は自覚症状がなく、トリコモナスの感染先が尿道へ限定されているときに限っては、本人は全く気付かずに排尿と同時に原虫が洗い流される可能性もあります。

パートナーである女性にトリコモナスの症状が出た場合は、男性も感染している可能性が高いので2人で医療機関を受診することになります。同時に治療を開始し完治するまで、性行為を控えることによってピンポン感染をすることが防げます。また再感染した場合は治療が不十分で、まだトリコモナス原虫が残存していたという可能性もあり、子宮頸管や尿路などで生存していることもあります。

男性を診断する場合は、尿道から出る膿を調べますが、治療は10日間ほどかかります。薬剤には耐性を示しているトリコモナスもいるので、高用量の薬剤投与でも効果がないこともあります。

トリコモナス症は前立腺癌のリスクを高めるという研究結果も出ており、抗体が前立腺癌の発症や命に関わることと関係していると確認しています。673人の前立腺癌患者と、そうではない673人の男性の血液をサンプルとし、血清中の腟トリコモナス抗体があるかどうかを調べます。前立腺癌患者の血液のサンプルは全て、10年前に採取されたものになります。

膣トリコモナス抗体が陽性であれば統計的には優位ではなく、前立腺癌のリスクが1.23倍になっています。前立腺外に広がっている前立腺癌を引き起こすためのリスクは、さらに2.17倍にも上昇していることがわかります。そこから最終的に骨転移になるので、進む前立腺癌の発症や前立腺癌による命を落とすリスクが2.69倍となる結果もあります。

トリコモナス症の予防や治療をしっかりと行うことで、悪性度が高い前立腺癌のリスクの要因を抑えることができます。特に男性は感染したとしても女性よりも症状が出にくいため、炎症だけが進んでいきますし、原虫が体内に残っていることもあります。決められた用量・用法で薬の治療を行い、完治しているかどうかも検査してもらった方が良いです。

パートナーである女性も完治させることが大切で、そのまま放置することで男性側が完治していても再感染する可能性が高くなります。炎症も起きやすくなり痛みも伴うので、できるだけ早めの治療が必要になっています。